あわエナジーが生まれるまで

 おばちゃんの思いつきのほとんどは、井戸端会議で生まれます。あわエナジーの芽もそうでした。

 パリ協定がスタートした2020年1月、徳島市内の喫茶店に集まったおばちゃんたちは、あらゆるテーマを行きつ戻りつしながら、いつ果てるともないおしゃべりを続けていました。やがて話題は地球温暖化に行きつきました。

 日本だけでなく、世界中に気候変動による災害が増えていること。阿波おどりも台風で中止になったこと。15歳だったグレタちゃんが、たったひとりで気候ストライキを始めた勇気。彼女の行動が共感を呼び、世界中の若者たちが気候変動の解決を求める「未来のための金曜日」。「大人が私たちの未来を奪う」と訴える若者たちに対して、徳島のおばちゃんに何ができるのか。

 いつか、誰かがやってくれるのを待つのではなく、再生可能エネルギー100%の未来をめざして、自ら行動しよう。それには新電力会社をつくってはどうだろうか。

しゃべりすぎて空腹になったおばちゃんたちは、追加注文したカレーをほおばりながら、そんな夢のようなことを語り合いました。

 おばちゃんはやる気まんまんで、新電力に詳しい研究者に相談しました。彼は新電力の設立には相応の準備期間、資本金、人材も必要ですよとやさしく諭しておばちゃんを落胆させたあと、テラエナジーとの連携を提案して背中を押してくれました。

 こうして、あわエナジーはテラエナジーをパートナーに、徳島で再エネ100%をめざす活動の一歩を踏み出すことになりました。おじちゃんたちも加わって6人に増えたメンバーは、世界の若者たちが行動する「未来のための金曜日」に呼応して、金曜日に井戸端会議を続けています。

 生まれは井戸端会議ですが、おばちゃんとおじちゃんたちは本気です。みなさまに応援していただきながら、いっしょに大きく育てていただければ幸いです。